タイではタクシーの初乗りが35バーツ(約123円)と安いこともあり、旅行中はタクシーを移動の足に使うと便利なのは確か。(1バーツ=3.5円で計算)
でも毎回、「ちゃんとメーター使ってね!」とお願いしたり、行き先を理解してくれているか不安になったり、運転手さんと交渉したりなど面倒なこともあります。
バンコクでのタクシーの乗り方
はじめにタクシーの乗り方から。
バンコク都心なら、流しのタクシーがたくさん走っています。
止める時は、手を斜め下に伸ばして手先だけ振ります。
あやしいイラストですが、こんなイメージ↓
(日本と逆ですね。でも日本のように手を上げて降っても止まってくれます)
まずはドライバーと交渉必須
タクシーが止まっても、すぐに乗りこめません。
まずは運転手さんから「OK」がもらえるかどうかが鍵です。
運転手さんが助手席の窓を開けてくれるか、後ろのドアを自分で開けて、目的地へ行ってくれるか聞いてみます。
運転手さんから「OK」が出て値段の交渉が成立したら、やっとタクシーに乗ることができます。
もしも運転手さんが「NO」と言ってきたら、諦めて他のタクシーを探しましょう。
この「交渉」って観光客だけなのかと思っていたら、現地の人も同じなのですね。
「ほほ〜ぉ、タイの文化なんだなぁ〜」と思いました。
後部ドアを開けたら閉めましょう
バンコク旅の初期の頃、日本と同じようにドアは自動で閉まると思い、運転手さんに断られたあと私たちはそのまま後ろを向いて歩き出してしまいました。
後ろの方で「なんか大きな声で叫んでる人がいるなぁ・・・」と思ったら、先ほどの運転手さんが怒りながら自分で後部座席のドアを閉めてました・・・
ほんと申し訳なかったです。。。
タイでは座席のドアを開けたら、自分で閉めないといけないようです。
日本のタクシーと、こんなに違う!
日本みたいな感覚でタクシーを使おうとすると、めちゃくちゃびっくりすることに遭遇します。
実際に体験したことをまとめてみました。
普通に乗車拒否される
歩き疲れて「いよいよタクシーに乗るか!」と思って停めたタクシーが、まさかの乗車拒否。
「えっ!? 乗車拒否ってあるの・・・!?」と心底びっくりしました。
- 雨の時
- 渋滞していて道が混んでいる時
- 遠いからという理由で
- 知らない場所だからという理由で
こんな理由で簡単に拒否して来ます。
荷物が重かったり、雨の時なんかはホント困りました。
以来、『雨の日はタクシーに乗るのは難しい』と学習しました。
当たり前のようにメーターを使わず、料金をふっかけて来る
日本ではメーターを使うのは当たり前・・・
でもタイでは違います。
「○○まで行ってもらえますか?」と聞くと、いきなり高額料金をふっかけてくる人がいます。
(その場合は、その場で交渉決裂)
メーターを使うよう頼んでも、メーターが改造されていることもあります。(すごい勢いでメーターの数字が上がって行く)
だから「おかしいな・・・」と思った時点で降りる方法をとっていた私たちは気が抜けなくて疲れました・・・
そんな疑心暗鬼になっている自分にも、段々と嫌気がさして来ます。
ほとんどの運転手さんが、地図が読めない
手元に地図があるから大丈夫!と思っても、地図が読めない運転手さんが多数です。
(今はスマホとかタブレットとかを使う人もいるのかな?)
地図を渡して説明しても分からなくて、目的地の周りをグルグル回ったこともありました。
なので私たちが地図をみながら、カタコトのタイ語で「次を右!」「そのまままっすぐ!」など指示を出して向かってもらったこともあります。(この時の運転手さんはいい人で楽しかった)
後で聞いた話によると、運転手さんはタイの人とは限らず、近隣国から出稼ぎに来ている人も多いのだとか。
タイは大通りの名前と脇道の数字(偶数筋、奇数筋)が頭に入っていれば、多少タイ語が話せなくてもドライバーにはなれると聞いたことがあります。
でも「地図」となると、話は別になってくるのですかね・・・
シートが破れている率の高さ
結構な割合でシートが破れているタクシーに遭遇します。
特に個人タクシー(緑と黄色のツートンカラーのタクシー)に多いような気がします。
タイの人はあんまり気にしないんですかね、、
乗る方も徐々に慣れていきますね。慣れって怖いですね。
シートベルトが無い率の高さ(危険度【強】)
タクシーに乗って「うわっ! 運転荒いなー!」と思った時、すかさずシートベルトを探します。
でも、ありません。(今はあるのか?)
海外旅行保険をかけて来ないと結構怖いものがあります。
なので「危険か?」と聞かれれば、「危険です」と答えざるを得ません。
運転手さんが武器を隠し持っている!?(危険度【強】)
運転手さんは、銃やナタなどを持っていることがあるので「怒らせちゃいけないよ」という話しを聞いた時「うへっ!?」と思いました。
何か不都合なことが起きた時、流れによっては相手がどうなるか分かりません。
女性のひとり旅でバンコクのタクシーに乗っても大丈夫?
まず夜中ならオススメしません。
昼間なら・・・?
今の私なら精神的負担が大きすぎて乗らないかな・・・
最近は空港からはエアポートレイルリンクという電車で移動することにしているので、荷物も軽めにしています。
今はバンコク市内なら基本的に電車で動ける範囲で行動するか、タクシーに乗るとしても短距離です。
ちなみに私が最後に一人でバンコクのタクシーに乗ったのは、2013年9月の平日16時頃にスワンナプーム空港からバンコク市内(ルンピニー)まででした。
この時は空港内のタクシー乗り場から係員の人に配車の紙をもらって乗りました。
(現在は機械式で紙が出てくる形式に変わったようです)
高速を降りる頃に道路が混み始めて、ホテルに着く前に運転手さんが「450バーツな?」みたいな風に領収書みたいなのを書いて来たのでそれを飲みました。(高速代込み)
普通にメーターを使って400バーツ前後だったように思うので、高速代込みで450バーツは妥当だったと思います。
その時も座席が派手に破れていて、「こ、これに乗るの?!」と腰が引けた思い出があります。
バンコク都下の親切なタクシー運転手さん
そうは言っても、タクシーは本当にそれぞれです。
今回の旅でバンコク都下にあるBTSサムローン駅の方に用事があり、夫と二人でタクシーに乗ったのですが、この時の運転手さんはとっても良い人で目的地までおしゃべりがはずみました。
(Uberアプリを立ち上げてみたけど、Uber車は近くにいませんでした)
「また会いたいなー」と思った運転手さんのタクシー
タイ(バンコク)のタクシーは悪質なの?
- 結論を言うなら、「人による」
- 現実的には「悪質ドライバーが多い」
タイ(バンコク)のタクシーを10回以上利用したことがある人で「嫌な思いをしたことがない」、と言う人は少ないんじゃないかと思うくらい、悪質ドライバーが多い印象です。
個人的には、王宮やワットポーなどバンコク観光の目玉となっている(近くに駅がない)場所ほど「悪質さ」が増すと感じます。
気温と湿度が高いせいで「歩きたくても暑さでもうムリ・・・」という観光客の弱いところを突いてくるのです。
悪巧みをする人間とグルになっていることも多く、最初は「日本円に換算したら大したことないから寄付のつもりで払おう」と思っていても、相手のずる賢さに本気で腹わたが煮え繰り返ることが多々ありました。
あの時はめちゃくちゃ脳内血管が切れたと思います。
こんな嫌な思いをせずに観光する場合は、現地オプショナルツアーの利用も良いかと思います。
場所によりますが、ホテルまで迎えに来てもらえる現地ツアーもあります。
タイのタクシーまとめ
タイのタクシーはつっこみどころ満載で、面白いと言えば面白いです。
でもそれが何回も続いたり、本当に腹黒い人に会うとそれだけで旅の楽しみが激減してしまいます。
- タクシーを使う時は、ケースバイケースで
- 事故る可能性もあるので、海外旅行保険はちゃんとかけていこう
- 悪質タクシーを避けるなら、現地のオプショナルツアーを利用する手もあり
- 目的地を指定する場合は、大通り名とsoi(横筋)の番号を伝えよう
タイでは日本なら「ありえない!」と驚きの光景が多々見られるのですよね。
ひどいドライバーはたくさんいるのですが、それを上回る面白さに満ちているのがタイであり、そこが魅力でもあります。